これからの時期はウィンタースポーツですよね。ウィンタースポーツといえば、スノーボード!「初めてでなにから準備していいかわからない」「マイボードをそろえたい!」「かっこつけられるように上手になりたい!という方、これ通りに進めていけば友達同士で行っても、彼氏彼女と行っても一日で滑れるレベルにまで成長します。
スノボ歴5年目の私が初めに思っていた不安や初めのうちに教えてほしかったこと、やっておけばよかったと思ったこと全部、経験とよくある間違い、コツも含め解説していきます。
『スノーボードがしたい!』がなにから準備したらいいの?
「近場に気軽にお出かけ♪」ではなく、雪山に行くわけなので
「軽装備では行けない…」着いてから、「あれ持ってこればよかった…」
と後悔したくないですよね。でも「なにから準備したらいいか分からない…」
これらを準備していれば安心です。さっそくひとつひとつ机に広げて準備開始です。
レンタルできるもの、できないものはスキー場によって違うので、調べてみてくださいね。
必要最低限な持ち物
必要最低限な持ち物として下記の物が上げられます。
・板、ビンディング、ブーツ
板、ビンディング、ブーツの三点セットは必須です。(レンタルの方はなし)
マイブーツ等があるのであれば家で何回か履き足に慣らしておくと雪山でもなじみやすく足が痛くなるのを防ぎます。
・ウェア
ウェアは家にあるので間に合わせたいというのであれば、もこもことかではなく撥水機能があればなんでも大丈夫です。
ただ、汚れている雪や地面に触れると服も汚れてしまうので注意ですね。
新調する方は上下セット、ビプパンなどでもオシャレです!スタイルに合わせて着こなすとかっこいいですね!
・ゴーグル
ゴーグルは貸し出しもあるため調べてからがいいでしょう。新調する方は、レンズが調光、遮光、色付き、クリアといろいろあるので自分に合ったものにしたほうがのちのち長く使えます。まずはメルカリやリサイクルショップ、先輩に譲ってもらうなど安く済まてもいいかもです。
・インナー
インナーはとても重要ですが、動いていると熱くなり、汗をかきます。リフトに乗っている間にその汗が冷えてしまうので、あったかく、速乾性があるものだとよりグッド。ユニクロなどで売っています。
・グローブ、ニット帽
いまのスキー場はグローブ、帽子の貸し出しがなくなっている所が多いため、持参しておくと安心。防寒やけがを防ぐ意味があるため、しないというのはなしです。キャップなどもありですね。(ヘアバンド等であればスタイルもででてかっこいいでしょう)
・膝下までの靴下
ブーツが足に当たって痛くなるため、必ずインナーか長めの靴下でブーツが直接すねに当たらないようにカバーしてあげるとよいでしょう。
・身分証明書、お金(小銭入れ)
事前に発行している方は大丈夫ですが、基本リフト券を買うのに身分証明書は窓口で使います。駐車場を往復しないように持っていきましょう。今はゲレ食も自動販売機で携帯決済が出来る所が多いですが、小銭入れに二千円ほど入れておくと安心でしょう。
・帰り用の着替え
転ばない方は大丈夫ですが、転ぶとウェアは濡れます。荷物をセンターハウスに持って行く方もいらっしゃいますが、駐車場で着替えるのも、着替えやすいジャージなどが楽ですね。
あったら便利なもの
必要最低限の物と、あったら便利なものがあります。「車で行くから荷物が多くなっても大丈夫」という方はぜひ、ご準備ください。
・サポーター(特にお尻、膝)
初めは転びまくります。打つのが特におしりと膝、上もあれば尚よしですが、着込みすぎると雪だるまになるので注意が必要です。タイツタイプで履くサポーターがオススメ。アマゾンなどで1万円くらいで買えます。
・日焼け止め
陽が出ていない時でも要注意です。滑り終わった後、自分が思ったよりも何倍もパンダになっているので気にする方は塗っておいたほうがいいでしょう。(耳にも)
・水分(アミノ酸やアクエリアスなど栄養分が入っているもの)
滑っていると飲むのを忘れてしまいがちですが、こまめにとってあげないとむしろパフォーマンス力が落ちて怪我につながりやすくなります。プラス、ゲレンデで買うと高いので持って行ったほうが安く済みますね。ロッカーに入れて置くか、荷物と一緒に置いておくか、気軽に持ち歩けるようにペットボトルホルダーを準備しておいてもいいかもです。(ゴミは必ず持ち帰りましょう)
▲注意▲ 基本知識とルールについて
以下の基本知識、ルールを知っていないと怪我や事故につながります。
最低限抑えて雪山に行きましょう。
スノーボードにおける基本知識について
1.バイン(ビンディング)…ブーツと板を固定、つないでくれている所。
2.ハイバック…バインのかかとを支えている背もたれみたいな所。
3.左足前のスタンスをレギュラー、右足前のスタンスをグーフィー。
4.進行方向に進んだ際、前側のボードの先端をノーズ、後ろ側をテール。
(技の練習をする際すごく使われる言葉なので覚えておくといいでしょう)
5.アングル…バインを板に取り付ける角度のことです。ボードに対し足が垂直になっているのが0度、そこから3度ずつ刻みます。スタイルによって大きく変化し、左に開くことを〇度、右に開くことをマイナス〇度といいますね。
6.ノーマルスタンス(前振り)…両足が進行方向に向いていること。プラス〇度、プラス〇度。
7.ダッグスタンス…足ががに股になっていること。(アヒルが歩く姿から名ずけられた)プラス〇度、マイナス〇度。
8.エッジ…板のつま先側とかかと側どちらともについている金属部分のことです。ターン、カービングする際に特に大事とされています。これを上手く使えるか使えないかで上達スピードが変わります。
9.フレックス…板の柔らかさのこと。スタイル、メーカーによって違います。
「ゲレンデに行くなら知っててほしい」基本ルール
- 天気を確認してから行く
気温や降水確率、風速など事前に調べておいて損はありません。
- 板流しに気を付けて
特に板をもってリフトに乗り降りて履くときが一番注意が必要です。できればそもそも板は履いたままリフトの乗り降りができるようになりましょう。
- リフトに乗るときはハイバックを倒して
リフトの座席にぶつかったり、引っかかって危険なのでプッシュの時点でハイバックは倒す癖をつけておくといいですね。
- リフトから降りるときはすぐ横に避けて
次々と後ろから人が降りてきます、すぐ避けないと行列になり大事故になりかねないので落ち着いて横にそれましょう。危ない時はリフトのスタッフさんが助けてくれるので焦らずで大丈夫です。
- 板を履くときは慣れるまでは端で座って邪魔にならないように
上記のリフトから降りるときと同じです。後ろの方が次々と来るので渋滞や事故にならないように、端によって履くようにしましょう。
- 周りを見ながら滑りましょう
初心者同士やスキーヤーなどスピードを出して周りを見ない同士の接触事故が多いです
滑りだす時、止まるときは最低限周りの確認を癖ずけて!
- ポケットの中身を毎リフトで確認!
そもそもチャックタイプのポケットでないと滑っている時に携帯を落としたり、物をなくします。リフトに乗るたびに確認する癖をつけていきましょう。
- ゴーグルはしっかり装着しましょう
初心者に多く見られますが、ゴーグルを首にぶら下げたり、そもそもつけない方がいらっしゃいます。もちろんつけてない時と比べて視界が悪くなり、視野が狭くなりますね。ただ、ゴーグルは自分の身を守るためにでもあるので最低限リフトに乗れるようになったら付けるようにしましょう。
- 無理だけはしないように
自分に合ったレベルで遊ぶこと。楽しくなって無茶なことをしたくなりますが、怪我無く楽しむのが一番です!
まずはこれの徹底!【基本姿勢】
上手くなるにはまず何から練習すればいいの?
かっこよく滑れるようになりたい!
まずは基礎からです!
コツも踏まえて丁寧に説明していきます!
これであなたも脱初心者!
プッシュ
進行方向の足だけ板を付けて、後ろの足で雪面を蹴って進むこと。前足に乗るイメージで体重を乗せながら、大きく蹴ってあげましょう。進行方向の足はしっかりと「板に乗っている」感覚を感じてあげるとうまくいきます。
基本姿勢
まずは基本姿勢の徹底が大事。まず、ブーツを履いて立ったら、重心は真下です。真下にしゃがみ込むイメージ。「そこに乗っている」ことを常に意識してあげて下さい。次に、膝を軽く曲げ、体制は崩れないようにします。重心が板の範囲から出ることはありません。
サイドスリップ
基本姿勢ができたらサイドスリップです。サイドスリップとは、斜面に対してボードを横にしたままズルズルと真下にずれていく滑り方です。これはターンの練習のための、木の葉滑りのための練習です。いわば、練習の練習の練習ですね。ハードル高く考えなくて大丈夫です。すぐできます。目線は常に進行方向、正面を見てあげましょう。つい下を見てしまいがちですが、姿勢が悪くなります。両膝に両手を置きながらずれていきます。ペダルを踏むようなイメージです。この時、ペダルの踏み具合(足裏の角度)を意識してあげるのがいいでしょう。
木の葉滑り
サイドスリップができたら木の葉滑りなんてあっという間です。サイドスリップを斜めに滑っているだけのこと。両手を広げバランスを取りながら、行きたい方向に目線を向けてあげる、少し体重をかけてあげると自然と滑っていきます。膝は軽く曲げて脱力です。肩と板は常に平行にし進みます。大事なことなので、もう一度伝えます。行きたい方向に体重をかければ板は進みます。
そして、ここでつま先重心、かかと重心が出てきますね。
谷側を向く→かかと重心なので山を背に滑る。普通に滑る向きです。
山側を向く→つま先重心なので斜面に背を向ける、ということですね。
どちらも練習していきます。そして、足首を意識してあげましょう。体ごと行ってしまうと重心が板から外れバランスを崩すか、思い通りにならなくなります。はじめは怖いと思うかもしれませんが、勇気と慣れです。
チャレンジしないと上達しません!まずはやってみましょう!
次のステップへ【一日で滑れるようになる練習方法】
ここまで来れたらさっそくリフトに乗って上から滑りながら練習あるのみです!
「リフトは怖い…」「ハードルが高い…」と思われる方が多いと思うのですが、実はそんなことなく、スノーボードが初めての方でも、遅くても午後にはリフトに乗れるようになります。
リフトの乗り降りの仕方
リフトはハードルが高いというイメージを持っている方がほとんどですよね。大丈夫です。動きを分解して説明していきます。一つ一つ理解しながらやっていきましょう。
●リフトの乗り方
まずイメージをつけましょう。簡単に言えば、プッシュして指定されたところまで行く→板をまっすぐにする→リフトが来たらその場にすとんと座るだけです。本当に簡単、初めてですと一回は転ぶかもしれませんが、みんな通ってきた道です。繰り返し転ぶ方は余計な力が入りすぎてしまっていることが多いのでできるだけリラックスです。
●リフトの降り方
こちらもまずは一緒にイメージを付けていきましょう。流れでいえば、降り場が近くなってきたら降りる準備をします。降りやすいように体の向きを斜めにする→板を降りる方向に対してまっすぐ向ける→板が雪面についたら両足ボードに乗せ、先ほど練習した基本姿勢をとる(重心は真ん中です)→スーっと降りられたらプッシュして端によって板を履く。こちらも簡単です。乗る方と同じく余計な力が入ったり、変に抵抗して操作しようとすると転びます。難しく考えないで力を抜いて自然にやっていきましょう。
ブレーキのかけ方
これからターンの練習をしていくうえでブレーキの練習は欠かせません。止め方がわかっていれば、スピードを出しても安心ですしね。ただ、スピードを出しすぎると他人を怪我させてしまいますし、自分も危ないのでしっかりスピードコントロールができるようになりましょう。
いたって簡単です。進行方向に対して板を横にスライドするだけで止まります。先ほど説明した、サイドスリップですね。木の葉滑りをしていた時に気づいたかもしれませんが斜面に対して板を横にするとスピードは落ちます。それが、ブレーキです。木の葉でだいぶ慣れた方は、まず板をまっすぐにし少しスピードを出して止まる練習に移っていきましょう。
スピードを出せば出すほどブレーキは強くしていかないとですね。ただ、ここで注意です。スピードがでて、「怖いっ!」といきなり止まろうとし「ガッ」といきなりブレーキをかけてしまうと逆エッジになりかねません。ブレーキは少しずつです。
ブレーキが無意識ででいるようになってくるとある程度スピードを出しても安心できます。
つま先、かかと、ラインを意識してのターン練習
ついにS字ターンの練習です!S字ターンとは名の通り雪面に「S」の文字を書いていくターンのことを言います。難しく考えなくて大丈夫。いままでやってきた流れができていればもうできたも同然。組み合わせればいいだけのことです。
分解して説明します。
谷側の木の葉滑り→≪ペダルを踏むようにつま先重心≫→板がまっすぐになる→≪そのままつま先重心≫→山側の木の葉滑り→≪ペダルを離すイメージでかかと重心≫→板がまっすぐになる→≪そのままかかと重心≫谷側の木の葉滑り
ということです。赤文字がいままで練習してきたもの。黄色下線がターンをする上でプラス意識してほしいことです。細かく分けるとこのように分解されます。はじめは一個一個理解して、練習を重ねていくうちに無意識にできるようになっていきましょう。
基本ができたらスタイル紹介!『自分はどれがいいか探してみよう!』
スタイルは大きく分けて5つあります!
スタイルとは、ただ滑るだけでなく技を出したり、地形を利用したり、森の中に入っていったりなど滑るコースで滑り方が変わることをそれぞれの名称で呼ぶことです。
初めは「スノーボード」と一括りと思っていましたがやってみるといろいろなスタイルに分かれていたことにびっくり!でした。このスタイルによって、イメージや服装、板の形状、得意なコースや好きなゲレンデと色々分かれてくるでしょう。初めはオールマイティでいいと思いますが、知っておいて損はないです。自分の個性を見つけていきましょう。
詳細 | コース | ゲレンデ | 形状 | ヘルメットの有無 | |
フリーラン | なんでも〇 | オールラウンド | どこでも〇 | キャンバー | 五分五分 |
グラトリ | 技系 | 平坦な雪面 | どこでも〇 |
ハイブリットキャンバー ロッカー |
なし |
カービング | ターンの究極系 | 坂 | グランデコ | キャンバー | ありが多め |
ツリー | 森の中 | 木の中 | 猫魔マウンテン | ロッカー | ありが多め |
ジブ | ボックスやレールなど物を使う系 | パーク | 猫魔マウンテン | キャンバー | ありが多め |
※スキー場は福島県内でオススメしています。
もっと他にも行き切れないほどスキー場はあるのでいろいろな所に行くのがオススメ。
まとめ
実際にできるイメージはつきましたか?
知識も技術もこれで、友達と差を作り、かっこよく滑れるようになり、ぐんぐん成長していくでしょう!あとは勇気と実践あるのみです!
最後に、ここまで紹介してきましたが、結局は自分が楽しむのが一番です!滑れるようになってきていろいろできるようになってくるともっともっと楽しく、スノーボードが好きになります!ただ、後から基本をちゃんとやっておけばよかった…と思う日が必ず来るので今のうちからしっかりできるようになりましょう!
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